情報支援レスキュー隊 / IT DART (Disaster Assistance and Response Team)

新年のご挨拶

投稿者:MiyagawaShoko - 2016/01/03

会員の皆様

一般社団法人 情報支援レスキュー隊(IT DART)

新年明けましておめでとうございます。

情報支援レスキュー隊(IT DART)は、皆様のご支援のもと、2015年8月に一般社団法人となり、災害時の情報支援を行う組織としてのスタートラインにたつことができました。心より御礼を申し上げます。

 

2011年の東日本大震災では、多くの情報支援が求められたにもかかわらず、情報の空白地帯が発生しました。また、通信環境その他の復旧が遅れたこと、IT機器や技術サポートが十分でなかったことから、多くの被災地の住人や支援団体が、必要な情報を得たり発信したりすることに困難を感じていました。

 

情報支援レスキュー隊(IT DART)は、この教訓を活かし、今後起こるであろう災害に向き合い、情報収集・発信・活用を通じて防災・減災に取り組む団体として活動を行っています。

 

2015年の活動としては、3月に仙台で開催された国連防災世界会議でワークショップを開催しました。また、8月には一般社団法人としての設立総会および記念ワークショップを開催しました。9月には関東・東北で台風18号の影響による大規模な水害が発生し、おおくの方が被害に遭われたことは皆さんの記憶にも新しいかと思いますが、情報支援レスキュー隊も小規模ながら現地でニーズ調査とIT支援を行いました。また、facebookグループを立ち上げ、災害支援に関する情報提供と情報交換を行いました。この活動を通じて他の支援団体とのネットワークが構築できたことは、今後の支援活動に大変大きなインパクトがあるものと考えています。11月には、「減災ソフトウェア開発に関わる一日会議」また、情報支援レスキュー隊の母体となった「ITx災害会議」に今年も参加し、活動の紹介や活動内容についてのディスカッションを行いました。12月には、9月の水害支援活動の振り返り報告会を行いました。このほか、関連する学会や国際シンポジウム等での発表を行っています。

2015年活動の振り返りはこちらからご覧いただけます。

情報支援レスキュー隊(IT DART)は組織としてはまだよちよち歩きではありますが、一方で、気候変動が進む中で自然災害の増加は待ったなしの状況となっています。2016年は、組織としての基盤を固め、会員向けのスキルトレーニングや災害時の情報共有ツールの開発などを進めるとともに、他組織との連携を強化して、災害時に本当の意味で役に立つ情報提供ができる組織となるべく、成長していく所存です。「まずは隗より始めよ」という格言のごとく、メンバーがそれぞれの力を出し合って、できることを着実に実行していきたいと考えています。早速ですが、すでにご案内の通り、1/13には会員ミーティングとして「災害時のロジスティックス」をテーマにディスカッションを行います。みなさまご参集いただけますと幸いです。

末筆になりましたが、皆様のご健康とご活躍を心より祈念いたします。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。