2020年冬運営委員会合宿
IT DART運営委員会では、年に2回合宿をおこなっております。2020年の1回目の合宿は、2月15日から16日の日程で、会議は宮城県亘理郡山元町の防災拠点「つばめの杜ひだまりホール」で、合宿は宮城県伊具郡丸森町の国民宿舎あぶくま荘で行いました。
15日の午前は、いくつかのチームに分かれてそれぞれ合宿場所である山元町に入りました。
そのうちの一つのチームでは、茨城県社協さんに貸出させていただいたパソコン5台とプリンターの回収のため、東海村での大掛かりな防災訓練を訪問させていただきました。災害初動での迅速な情報機器の提供が良かったと評価いただきました。引き続き災害時に迅速に情報支援できる体制を整備していきたいと思います。
もう一つのチームは合宿の宿舎もある、台風19号の被災から4ヶ月経った丸森町に立ち寄りました。被害は想像以上に広範囲であり、九州北部豪雨と同様に中小河川による氾濫が被害を大きくしていると感じました。中心部はすっかりきれいになったものの、周辺部にはまだほぼ手続かずのところも残ってました。
丸森町の災害ボランティアセンターにも伺いましたが、すでにニーズは落ち着いてきたようです。受付窓口には浸水域が色付けされた地図が、主要なニーズの数だけありました。最盛期には各ニーズの空間分布を確認していたのではないかと思います。受付窓口に地図ソフトが使われるようになるための実績作りと普及活動の必要性を感じました。
丸森町では災害時の活用、交流人口増加などのため、2016年からまるもりFREE wi-fiが始まり、今は公共施設、宿泊、商業施設など55カ所で使えます。立ち寄り先で利用させていただきましたが、動画、写真など快適に送れました。
http://www.town.marumori.miyagi.jp/soumuka/johokoho/jouho/Free_WiFi.html
会議を行ったつばめの杜ひだまりホールのある山元町は、東日本大震災で大きな被害を受けたところです。JR常磐線は500mほど内陸側に移設されましたが、つばめの杜ひだまりホールはその新しい山下駅前にできた町の防災拠点です。また、新山下駅周辺には新たに整備された住宅地や公園が広がり、山元町の復興を嬉しく感じました。近辺には震災遺構や当時の被害の様子が分かる場所なども多く、旧山下駅前には個人でやっている小さな写真館もあり、被災前後の様子が確認できます。
合宿では2020年の活動方針のほか、現地入りする際の装備の見直しや品物の発注、予算の使い方などが話し合われました。さらに隊員のみなさまと現地活動をする際にも使用する、標準装備品の選定、発注作業を行いました。ノートパソコン、プリンタについては在庫状況の確認を行い、ケーブル類、工具セット等は昨年の台風災害の際のボランティアセンター、避難所への出動経験や、外部の支援団体の装備リストを参考に品目を選びました。また、実際の活動を運営していく運営委員をどう拡充していくかも大きな議題として扱われました。
例年通り、6月に総会を行う予定でおります。期日が決まりましたらご案内をお送りいたしますので、どうぞ宜しくお願い致します。