情報支援レスキュー隊 / IT DART (Disaster Assistance and Response Team)

注目する徳島の取り組み

投稿者:FujiiShingo - 2016/12/14

IT DART運営委員の藤井です。今回は徳島県での取り組みを例に、災害対応で求められる無形資産について書いてみたいと思います。

 

親の雑誌

世界に5冊だけの「親の雑誌」ってご存知ですか?
友達のFB投稿見て、いいなって思ってググったら、好評につき、1年半待ちでした。
これは、親のための自分史作成サービスで、友達は、親へのプレゼントにされてました。
そこで、どんな人達が、このサービスを生み出したのだろうと、少しWebサイトを見てみると、
こんな言葉が飛び込んできました。
「会話型見守りサービスのノウハウを完全集結。」
そこで、ふと思いました。
もっと、みんな参入すれば、地域にいいことがあるんじゃないかって。
・地域の見守りサービスで、地域住民の思いをつなげやすくなるよ、きっと。
・100年時代の人生戦略で、後半の半生の目標を見付けられるかも!
これって、人生における無形資産ですよね。

 

人生の無形資産

LIFE SHIFT という労働問題のベストセラー本に、人生における無形資産が、こう書かれています。
・生産性資産  スキルと知識+所得を増やすのに役立つ要素
・活力資産   肉体的・精神的な健康と幸福
・変身資産   自分について、よく知っていること
生産性資産と活力資産って、何となくわかる気がするし、IT DARTに参加されている皆さんは、
自分が持ってるこの2つの無形資産を、防災や減災に役立てたいという思いをお持ちでしょう。
ところが、3つ目の変身資産って何だろうって思いませんか。
LIFE SHIFT に変身資産を育む方法として、次の2つが書かれています。
・多様性に富んだ人的ネットワークを持っていること。
・新しい経験に対して、開かれた姿勢を持っていること。
「緊密な関係にない知人は、じぶんにとって、新しい情報を持っている。」
IT DART が皆さんの変身資産を育む場であればと願っています。

 

注目する徳島の取り組み

私の変身資産を育んだ場に、徳島県での防災アイデアソンがあります。
徳島県では、南海トラフ巨大地震への対策が喫緊の課題であり、日常の備えとして、
自治体と地域が個人の無形資産の上でつながりを持ち、その中でも特に、変身資産を活かした
災害弱者への救援体制が、整備されていると感じています。
そのような取り組みの一部を、以下に紹介致します。

徳島市における昭和南海地震調査の報告
・自主防災組織作りに、活かされていると感じました。

徳島県災害時情報共有システム
・人々の思いもつながるシステムです。

すだちくんメール
・徳島で進化し続ける「すだちくん」の求心力は絶大です。

徳島県美馬市木屋平地区の避難所運営訓練
・住民などが日頃からコミュニティ内で要配慮者等の情報共有を「見える化マップ」で行ってます。

カーナビゲーションとLアラートの連携
・車等による移動者への情報伝達の困難さを克服したい思い。
※東日本大震災時、車・バイク運転中の人の約30%が発災直後に津波警報を認知できなかったそうです。