情報支援レスキュー隊 / IT DART (Disaster Assistance and Response Team)

IT DART2017 熊本仮設団地PC教室支援

この記事は『防災・減災 Advent Calendar 2017』の 6日目の記事です。

IT DARTの大菊です。IT DARTの2017年の活動を振り返るシリーズです。
2017年7月と9月の2回、熊本の仮設団地にパソコン教室支援で訪問しました。


2016年4月14日に熊本地震が発生しました。
熊本県が2017年11月13日に発表した資料によると、44,017人の方が応急仮設住宅等にいらっしゃいます。

IT DARTではこの地震の復興支援活動として、「PCやWiFiルータなどの貸与・支援」プロジェクトを行いました。これはパソコン、通信機器メーカーさんにご協力いただきまして、パソコン、WiFiルータ、スマホやタブレットなどの機器を、支援団体さんに貸出・設置する活動です。支援団体さんを通して、仮設団地の集会所などにも設定していただいています。
熊本地震には多くの地元支援団体の方と連携しながら対応にあたっています。被災した方と顔の見える関係、日頃からの信頼関係ができている地元団体の方がいるからこそ、本当に必要な支援に近づくことができます。
連携先でお世話になった団体の1つとして、リバイブくまもとさんがいらっしゃいます。つなぐ、ささえる、つたえるという活動理念の元に、情報技術を活用して幅広い世代の方に支援活動を行っています。

熊本県益城町の仮設団地では集会所を利用して、リバイブくまもとの講師の方がパソコン教室を行っています。このパソコン教室のサポート役として、IT DARTのメンバーが2回、計5名参加しました。

パソコン教室支援の記事はこちらです。
https://www.facebook.com/revkuma/posts/1153758158057479

教室の参加者は、この機会に初めてパソコンを使う方、だいぶ前に仕事で使っていたけれど、最新のパソコンはよくわからないという方など様々です。
連続講座なので、パソコンの基本的な使い方から始まり、参加者のしたいことを聞きながら活用の段階に入っていきます。
それぞれ「仮設団地内のイベント情報の発信したい」「自治会のお知らせチラシを作りたい」「孫とテレビ電話で話したい」などのニーズを実現するための、お手伝いをします。

基本的な説明が終わると和やかな雰囲気の中でパソコンの実習になり、IT DARTのメンバーはわからないことがあった時に補助をするのですが、その中で逆に郷土料理のお話、お米作りのお話などたくさんのことを教えていただきました。被災地に常駐して支援する団体と違い、後方支援の役割の多いIT DARTのメンバーにとって、大変貴重なプロジェクトでした。益城町のみなさま、支援団体のみなさまありがとうございました!