情報支援レスキュー隊 / IT DART (Disaster Assistance and Response Team)

初心者による「○○入門」書きのススメ

投稿者:SatoDai - 2015/12/20

IT DART アドベントカレンダー 2015 の 20 日目は、IT DART 佐藤大から、ちょっとした時間で初心者にできる「初めて支援ボランティア」のご提案です。


遠い昔の発見

何かを新しく始めたとき、今では思いもしないようなことでいちいち悩んで行き詰まってたの、覚えてますか?
今では知らず知らずのうちに常識以前の大前提になっているアレやコレが分からなかった、あの頃ですよ。

それは例えば、パソコン操作だと「『マウスを上に』と言われたら、マウスを上空ではなく机の奥方向に動かす」とか。HTMLだと「”&” は “&” と書く」とか。多くのプログラミング言語では「単語の途中以外なら好きに改行して良い」とか「行頭をスペースやタブでインデントしても良い」とか。

こういう『発見』は自分にとっては大昔の話ですが、これからソレを始めようとしている人にとっては今現在の深刻な悩みです。そもそもが「ちょっとやってみようかな」くらいの動機付けの人だと、めんどくさいからヤメヤメ!ってなっちゃうかも知れません。でも、こういう『やり方以前』の話ってなかなか解説がないんですよね。詳しい人が書いた中級者向けの解説、とかならいっぱいあるんだけどな。

初心者だからこそ書ける「○○入門」

自分が何かを始めるときというのは、一生に一度しかない「初心者の目」を得られる貴重なチャンスです。そのチャンスを生かして、迷いや心細さに満ちた初心者を後押しする優しい「○○入門」を書きませんか。

…と人に勧めてるだけではしょうがないので、今年初めてアドベントカレンダーというモノを知って、作成して、参加した私が、『Qiita アドベントカレンダー入門』を書いてみます。今までもアドベントカレンダーを書いたことがあった人には「何でそこで悩む?」ってことだろうし、「そんなの一度試してみれば良いじゃん」ってことだろうけど、初めての人にとっては結構ビクビクもんなんですよ!マジで!


Qiita アドベントカレンダー入門

アドベントカレンダーって何?

クリスマスまでのカウントダウンをするカレンダーのことだそうですよ。多くは12月1日から始まって、毎日一つずつお菓子が出てきたり、ツリー用のオーナメントが出てきたり。
それを真似て、毎日一つずつ記事が載っていくウェブ版アドベントカレンダーが、最近メジャーになってきたみたいですね。

カレンダーを作る

Qiita の Adevent Calendar 2015 のページにいくと『登録はこちらから 》』というボタンがあります。これをクリックすると新しいカレンダーを登録する画面が開きます。この画面では真っ先に下記の注意書きがあります。

Qiita の性質上、プログラミングに関係のないカレンダーは運営者の判断により削除されることがありますので予めご了承ください。
その他のカレンダーには ADVENTAR がオススメです ;)

かなり怖い注意書きですが、プログラミングそのものの話じゃない IT DART の Advent Calendar でも、今のところ削除されてません。宮川さんの記事の巻末付録に、本文と全く関係ない Prolog の bubble sortLISP の bubble sort があるおかげかも知れませんが。(たぶん違う)

さて、では登録内容を設定しましょう。ここで設定する内容は、いずれもあとから変更できます。とりあえず登録しちゃう…でも大丈夫です。

名前

ここはカレンダーの名前を好きなように入力します。『○○Adevent Calendar 2015』の○○の部分です。

URL

カレンダーの URL を決めます。これまた好きなように入力して良いんですが、上記の○○やその略称などをアルファベット表記するのが一般的。

カテゴリー

このカレンダーのテーマがどういう分類にふさわしいかを選びます。とりあえず近そうな物を選んでおけば大丈夫。『運営に委ねる』ってのもあるんですね。委ねると Qiita の中の人が考えてくれるのかな?

概要

このカレンダーはこんな内容だよ!という説明を書きます。カレンダーの読者向けでもあるし、カレンダーの参加者(記事を書いてくれる人)向けでもあります。「読んでね!」「書いてね!」の両方があると良さそうです。

あと欄外に「Markdown記法が利用可能」って書いてありますが、ただのテキストだけではなくワープロ的な修飾もできるということです。具体的なやり方はリンク先を参照。

ここまで入力が終わったら、『登録する』ボタンをクリックすればカレンダーが出来上がります。

カレンダーに参加する

参加するというのは、12/1 から 12/25 までのどこかに記事を書くということです。1 日分だけでも良いし、複数回書くこともできます。参加する方法はこんな感じです。

自分が書きたい日付の枠を確保する

カレンダー上に『参加登録』ボタンがあるのが、まだ空いている日です。まずは空いてる日を自分用に確保しましょう。あとでリリースすることもできるので、本当にその日までに書けるのかとか、それほどの覚悟はいりません。

コメント

どんな内容かのコメントなので、記事のタイトルと思った方が分かりやすいかもしれません。これも後から変えられるので、仮のコメントでも大丈夫。当日になると、このコメントが記事へのリンクになります。

URL

記事を書く(書いた)ページの URL を登録します。

投稿する記事は、Qiita上の投稿でもご自身のブログ記事でもかまいません。

と書いてあるんで「ブログ無いしなぁ」と一瞬悩みましたが、結局リンクをはるだけなので、ブログじゃない固定ページの URL でも大丈夫でした。

確保した日以前に URL を登録しておくと、当日 0:00 にコメントがリンクに変わるみたいです。前日までに記事を書き終わったことがないので、確認はできてません。(^^;;

あと、当日になってからでも、当日を過ぎてからでも、設定や変更が可能です。


私の「Qiita アドベントカレンダー入門」は以上です。斬新な内容や新発見は何もないですが、こういう文章があったら心強かったなぁ、という内容は、こんな感じです。

ちなみにQiita の Adevent Calendar 2015 のページを見ると、登録ボタンの横に『Advent Calendar とは?』ってリンクがあって、その先に参加方法はさらっと書いてありました。でもアドベントカレンダーが何かは事前に聞いてたので、『Advent Calendar とは?』ってリンクを見ても「あー、それ知ってる俺」と思って読まなかったんですね。(^^;;
でも、初心者ってそんなもんですよ。当然見つかるはずの物も、平気で見落とします。言い訳だけど、本当。

「○○入門」のススメ

この「Qiita アドベントカレンダー入門」は、1 時間半くらいで書きました。登録画面なども全部再確認しながら、初めてやったときのことを思い出しながら書いたので、これでも余計に時間がかかってます。たぶん、初めてやる時に「○○入門」用のメモを取っていれば、半分くらいの時間で書けると思います。しかも一度書くだけで、未来永劫人数無制限で人の役に立ちます。ちょっとした「初めて支援ボランティア」として、試してみてはいかがでしょう。

自分で書きたいのは「災害対応を IT で支援する入門」なんですが、これはちょっと手強くてですね…。(^^;;