情報支援レスキュー隊 / IT DART (Disaster Assistance and Response Team)

IBM社会貢献からの熊本地震関連支援完了のお知らせ

IT DARTは2016年4月に発生した熊本地震を受けて、IBMより社会貢献活動の一環として下記の技術ならびに環境を提供され、IT DARTが災害時の情報支援に関する活動を検証を行いました。具体的な支援の内容は以下の通りです。

2016年7月より2年間

  • IBM Watson Explorerライセンス貸与
  • IBM Cloud (Softlayer) 環境
  • 東京基礎研究所 研究員の議論への参画

さらに、IBMを通して、Twitter社よりTwitterデータ(北九州豪雨等)の提供も受け、分析を行うことができました。

2年間の支援の間、東京基礎研究所から2名の研究員に参画いただき、IT DARTの隊員とともに、下記の活動をいたしました。
  • 熊本地震におけるソーシャル分析
    • 避難所等における物品ニーズの同定
      • 「足りない」「不足している」などの表現を自然言語処理を用いて同定し、場所とともに示すことにより避難所などでの物品ニーズをソーシャルの発言から抽出
    • ツイートに添付された被災画像の特定
      • 地震関連と思われるツイートに添付された画像から、画像解析により被災状況を示す写真のみ分別
    • 地震前後における心理的影響の分析
      • Watson Personality Insightsを用いて、被災地にいると思われる方の性格特性の変化を捉えの心理的影響を分析
    • 熊本地震における自主避難所の同定
      • 災害発生時に自然発生的にできる自主避難所の同定を、携帯電話会社の持っているアンテナ情報とソーシャル分析の組み合わせで行えないか検討
  • 北九州集中豪雨におけるソーシャル分析
    • 上記熊本地震と同様のソーシャル分析を、支援期間中に起こった北九州集中豪雨時に活用できないかを検討
  •  自治体地域防災計画のテキスト分析
    • 自治体が発生する地域防災計画について、各自治体の独自性、あるいは共通性についてテキスト分析で同定できないか検

活動については、IT DART主催、ならびに外部主催のイベント等で発表させていただきました。代表的なものについて、下記に述べさせていただきます。

  • 第9回テキストマイニングシンポジウム(2016年9月、主催:電気情報通信学会)
    • 佐藤、村上明子(IT DART) 資料 
  • ​​​​​​​​​​減災ソフトウェアに関する1日会議(2016年10月)
    • 村上明子(IT DART) 資料
  • データ分析から考える災害対策ワークショップ(2017年5月、主催:熊本大学/IT DART)開催ページ
    • 畑山満則、村上明子(IT DART)、村岡雅康(IBM)  ​​​​​
  • 第28回iSuC別府大会 (2017年11月、主催:IBMユーザー研究会) 大会ページ
    • 村岡雅康、村上明子(IBM)
  • 第3回国連防災世界会議 (2017年11月、主催:国連)​​​​​​​​​​​​​​会議ページ
    • 村岡雅康(IBM)

IBMからのご支援に、心より感謝いたします。なお、支援については2018年7月末を持ちまして終了いたしましたが、IT DARTはこの2年の成果に基づき引き続き災害時の情報支援のテキストデータの活用について検討を続けてまいります。どうぞ、ご指導のほどを宜しくお願いいたします。